訴訟提起により賠償額が2000万円以上アップ
基本情報
性別・年齢 | 男性・30代 |
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職 業 | 会社員 |
受傷部位 | 死亡 |
事故態様 | 車VS歩行者 |
2000万円
増額!!
3863万円
6093万円
- この解決事例のポイント
- Points of resolution cases
- 過失割合に争いがある事案で、事故態様について、刑事記録を基づいた丁寧な主張立証を心がけました。
- ご遺族が、交通事故という突然の出来事でご家族を失ったということのショックの只中にいらっしゃる中で、債務不存在確認調停の申立、債務不存在確認訴訟の提起が行われた(なお、いずれも「債務がない」ことを確定させる目的で提起等がなされたわけではなく、「債務額を確定させる」目的で提起等がなされたものです。)ため、その対応をしつつ、反訴の提起をしております。
解決弁護士からのコメント
弁護士下山 和也
司法修習生のころ、指導担当の裁判官に勧められて、野田正彰さんという方が書かれた「喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究」(岩波書店)という本を読みました。日航ジャンボ機墜落事故や上海列車事故などでかけがえのない人を失ったご遺族の「喪の過程」について記した本です。
ご遺族は、「喪の過程」の只中にあるにもかかわらず、損害賠償請求という法律問題を突きつけられることになります。私たち弁護士ができることは、その法律問題の解決のお手伝いに限られるのかもしれませんが、ご遺族の「喪の過程」を尊重しつつ、そこに寄り添うことをしっかり意識しつつ、その法律問題に向き合うことの重要性をあらためて認識させられた事件でした。