2017/09/27
将来の介護費に関する注意点
① 現在はヘルパーなどを利用していないが、将来的に利用したいと考えておられる方の注意点
近親の方による介護がある程度の期間継続的に行われていると、その期間が長引くほど、いまさらヘルパーに頼る必要はないだろうということで、将来の介護費が認められにくくなる傾向があります。
しかし、介護しておられる方が高齢になってきたり病気にかかったりして身体的・精神的にこれ以上負担できなくなる事情がある場合や、子どもの学費等で家計が苦しくなってくるので仕事を再開したい等の事情がある場合には、ヘルパーなどの利用が必要だと主張していく余地があります。
どのような主張が可能であるかは、それぞれの方の具体的な事情によりますので、どうぞ、一度ご相談ください。
② 現在すでにヘルパーなどを利用しておられる方
現在ヘルパーなどを利用していても、そこまでのサービスを利用する必要はないのではないかといった量的な問題や、いつ頃まで継続する必要があるのかといった時間的な問題について、争いになることが少なくありません。
このため、現在すでに利用しておられる方についても、ご本人の要介護状態等に加え、介護しておられる方のお仕事の状況や健康状態等、過去から将来にわたる様々な事情を主張していく必要があります。
どのような主張が可能であるかは、それぞれの方の具体的な事情によりますので、どうぞ、一度弁護士法人アステル法律事務所へご相談ください。→こちら
将来介護費の算定について(裁判例の大まかな傾向)
近親者による介護 | ヘルパーなど職業人による介護 | |
後遺障害1級 | 日額8000円~1万円 | 日額1万5000円~1万8000円 |
後遺障害2級 | 日額5000円~8000円 | 日額1万円~1万5000円 |